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銀彩(ぎんさい)という技法をご存知でしょうか?通常、絵付する工程にて銀箔を細工し貼り、その上から釉薬(発色する絵具)をかけ焼成する技法です。近代の九谷焼を代表する絵付技法の一つになります。生活スタイルが和から洋へと移行していく中で新たに現代の生活にも合うシンプルかつ色彩感のあるデザインを職人が求めた結果、生まれたのがこの銀彩です。銀箔を下地に透明感のある和絵具を霧状に吹きつけコーティングすることで、これまで絵筆では表現することが難しかった均一的な美しいグラデーションを創ることができるようになりました。この技法により伝統的な絵付とは全く違う色絵の世界を生み出すことができるようになりました。シンプルでありながら雅な雰囲気を合わせ持つこの作品は世代を問わず多くの方々からのご支持を得て、近年最も人気の高いデザインとなっています。グラデーションは使用する場所の明るさによって違う色合いに見えます。自然光の下では青は空色に近くなり、赤紫はピンクに近い色合いで見えます。 |
![]() 九谷焼の一般的なイメージは「派手な焼物」と言われる事が多い。まさにその通りだと思います。三百五十年以上も前に、この石川県の地で焼物が作られたが鉄分を多く含む陶石を使っていたことからその性質上、真白な色の焼物にならず見栄えを良くする為に絵が描かれた事が九谷焼のルーツだと伝えられています。九谷焼は彩色することにより焼物に価値を見出したのです。以降、加賀百万石、前田家の豪放華麗な文化の中で、その加飾技術は磨き上げられ今日の絢爛豪華な作品の数々が生み出されました。そして明治期に輸出用の作品として贅沢に金を用い描かれた作品が現代の九谷焼の「派手」なイメージの基になっていることは間違いありません。もちろん九谷焼の中にも染付(藍と白)で描かれたシンプルな作品も多々あります。しかし最近になり感じるのは九谷焼の派手過ぎるくらいの彩色が持つデザインの強さ、近年、無駄はできるだけ省きシンプルを求めるデザインが多い中で、この九谷焼の無駄とも思えるくらいの加飾(かしょく)あえて過色(かしょく)とも言い替えることができる過度なまでのデザインには華やかな日本の文化を垣間見る事ができると思えるようになりました。JAPAN KUTANI、明治期、世界が賞賛したのは原色鮮やかで煌びやかな九谷、その華やかな色絵の文化こそ九谷焼が持つ最大の魅力だと思います。 |
![]() 九谷焼において重要な役割を担っているのが各生産工程に携わる職人たちです。素地を成形する轆轤師、絵付を施す絵付師、特に九谷焼の場合は後者の絵付師の方々が多く仕事をされています。作品に型紙を当て、大体の当りをつけるだけで同じ絵柄を何枚も何枚も描くことができる熟練した技術の持ち主たちです。そんな重要な役割である職人も近年では後継者不足であり、後継者の育成が大きな課題となっています。表舞台に出ることが少ない職人ですが、日々、新しいデザインを研究しモノヅクリに挑む姿は、鬼気迫るものがあり、時代が求める「美しさ」を常に意識する感性には誇りを感じます。鍛錬に鍛錬を重ねた職人達の技術は世界に誇れる「技」だと思います。そんな職人の姿を作品を通してお伝えすることが私の使命であり、もっと多くの方々に職人の魂が込められた作品で感動や驚きを提供していきたいと思っています。 ![]() |
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お客様の大切なご感想
MDON様 | 投稿日:2016年07月12日 |
おすすめ度:
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メール対応、発送、ラッピング、商品、全てにおいて大満足です!特に夫婦湯呑みは色合いが本当に綺麗で素敵でした。桐の箱に詰めていただいて、見栄えも大変良かったです。友人に喜んでもらえました。またお願いすると思います。色々とありがとうございました!
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パパまま様 | 投稿日:2013年05月21日 |
おすすめ度:
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父の日母の日セットとして購入しました。
父も母も喜んで 普段使いしています。 贈る前は実物を見てないので、安っぽかったらどうしようかと思っていましたが、 実物をみたら、とてもキラキラしていて 造りも丁寧に仕上がっていて、 贈って良かったと思いました。 電子レンジ対応だと最高なんですが、銀が入ってるので仕方ないですね。 でも、銀彩、とてもキレイで気に入りました。自分用にも欲しいです。 お店からのコメント |
お店からのコメント