高明 九谷焼 花瓶 本金扇面鳳凰(WAZAHONPO-52032)

価格: ¥165,000 (税込)
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九谷焼 花瓶 本金扇面鳳凰 高明


大人になってから、この手の作品の良さがじわじわ感じれるようになりました。色彩の組み合わせ、デザインモチーフ、手仕事量、どれをとっても過度なまでの凝縮されたデザイン、幼き頃から九谷焼の世界で育った私には煌びやか過ぎるものに対しあまり美しさを感じることがありませんでした。ただ年月が過ぎ大人になった今、世界中で見る工芸やアートと比べた時、この煌びやかに金彩を纏った九谷焼のデザインのオリジナリティとか荘厳さに気付くことができました。高明(たかあきら)氏が描く金を巧みに用いた繊細なデザインはまさに職人技であり卓越した筆さばきによるものは明確です。明治期以降に描き始められた金彩技法、世界に挑んだJAPANKUTANIのデザインを現代も脈々と継承する近代九谷の先駆者のお一人であることは間違いありません。
※花瓶を置く場合は敷布などを敷いて頂きますと接する面に傷をつける事を防ぐ事ができます。

【主な陶歴】昭和11年生まれ
平成5年米国スミソニアン・サックラー美術館に作品が永久保存される
平成7年タシケント美術館に作品が永久保存される
平成17年秋の叙勲 瑞宝単光章受章
平成17年日本伝統工芸士会作品展特賞受賞






九谷焼作家とは「作家もの」と呼ばれる展覧会等で高い評価を得ながら自身の作品の美術的価値を高めていく九谷焼作家として作られる作品です。作家ものは一般商品とは性質が異なり、あくまでも美術品、アート的な要素が強い作品群となります。偶然、目にした作風に一目惚れすることや、作家個人の作品に対する想いに共感したりと、お気に入りの作家ものと出会う理由は様々かと思います。基本的には一人のアーティストの表現の形となりますので対象となる作家それぞれのファンになる形でご支援頂けることが個々の作り手の励みとなります。皆様のご支援や応援が世界での活躍、また人間国宝や文化勲章等の最高峰の栄誉を得るプロセスの大きな要因となります。ぜひ応援頂ける九谷焼作家を見つけて頂けましたら幸いです。和座本舗は将来性のある作家を厳選し紹介していきたいと考えています。







九谷焼の一般的なイメージは「派手な焼物」と言われる事が多い。まさにその通りだと思います。三百五十年以上も前に、この石川県の地で焼物が作られたが鉄分を多く含む陶石を使っていたことからその性質上、真白な色の焼物にならず見栄えを良くする為に絵が描かれた事が九谷焼のルーツだと伝えられています。九谷焼は彩色することにより焼物に価値を見出したのです。以降、加賀百万石、前田家の豪放華麗な文化の中で、その加飾技術は磨き上げられ今日の絢爛豪華な作品の数々が生み出されました。そして明治期に輸出用の作品として贅沢に金を用い描かれた作品が現代の九谷焼の「派手」なイメージの基になっていることは間違いありません。もちろん九谷焼の中にも染付(藍と白)で描かれたシンプルな作品も多々あります。しかし最近になり感じるのは九谷焼の派手過ぎるくらいの彩色が持つデザインの強さ、近年、無駄はできるだけ省きシンプルを求めるデザインが多い中で、この九谷焼の無駄とも思えるくらいの加飾(かしょく)あえて過色(かしょく)とも言い替えることができる過度なまでのデザインには華やかな日本の文化を垣間見る事ができると思えるようになりました。JAPAN KUTANI、明治期、世界が賞賛したのは原色鮮やかで煌びやかな九谷、その華やかな色絵の文化こそ九谷焼が持つ最大の魅力だと思います。





作品のお取り扱い方法

九谷焼の花瓶は飾り花瓶としての要素が強いのでお花を飾るよりも、花瓶単体を飾って頂くことをお薦め致します。もちろんお花も飾って頂けますので、花瓶の絵柄がお花の雰囲気を邪魔してしまう場合は花瓶の裏面を正面に向ける事でシンプルな花瓶としてお使い頂けます。花瓶を置く場合は敷布などを敷いて頂きますと接する面に傷をつける事を防ぐ事ができます。
作家 高 明(たかあきら)
素材 磁器
サイズ 径 約25.0cm 高 約21.5cm
外装 桐箱
備考 -


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