穏やかな毎日でありますように
数年前から招き猫で人気の「花むらさき」デザインが眠り猫でいよいよ登場です。静かに佇む眠り猫。時間に追われる日々の中で少しだけ時間が止まる瞬間を感じることができる穏やかな寝息・・・眠り猫の云われは諸説ありますが実際、どの云われが真実なのかは定かではありませんが一様に共通して言えることは猫が眠っていられるような穏やかで平和な日々への想いが、どの云われの根底にもあるということです。手仕事での彩色ですので若干、色の濃淡(ムラ)がありますこと、また金色部分は絵具との相性により、ややくすみがある場合もございますことご了承下さい。
何にも動じず、ただ静かに眠りにつく、安心しきった表情は眺めているだけで心が癒されます。厳かな雰囲気の眠り猫は穏やかで優雅な、ひとときを私たちに与えてくれます。
【絵付技法:凸盛(デコモリ)】
九谷焼の置物に見られる独特な絵付技法「盛(もり)」、そのデザインは個性的であり、一見してグロテスクな印象さえ受けるが、この凝縮した超濃密なデザインパターン、良く見ると荘厳かつ絢爛豪華な装いに見えてくる。この技法が多く用いられた明治期、海外への輸出用の作品に描かれたことで一気に広まったと言われている。絵付は筆ではなく絞り袋により盛絵具と言われるクリーム状の特殊な絵具で描かれる。例えるならケーキの生クリームでの装飾と同じ手法です。絞り方の絶妙な強弱により華やかに描き出される紋様は見事な存在感を創りだします。