【アウトレットの理由】 アウトレットというか規格外商品というべきか・・・正規品よりも贅沢に多めに使用された金箔のため下地のデザインが見えずらい仕上がりとなっているため一応アウトレットとさせて頂いております(画像でご確認下さい)。ただかなり正規品よりもゴージャスなので手にされた方はラッキーかもです。またアウトレット商品の為、輸送中の破損以外でのご返品・キャンセルは不可となります。 異素材の融合で作る新たな工芸の魅力 緑色と赤(朱)色を下地に金箔を乗せ焼成することで生まれる独特な紋様がこの作品の味わいとなります。金箔が作り出す紋様は作品個々によって違う表情となります。焼成具合により1つとして同じ作品がない世界に1つだけの作品となります。作品それぞれの個性をぜひお楽しみ下さい。落ち着きと華やかさが馴染みあう仕上がりです。 この金属ステム(脚部)と磁器のカップ部分で構成された作品は開発されてから既に十数年経過しておりますが今でもこの全体のデザインバランスの素晴らしさの評価は衰えることなく近代九谷焼の作品の中でも極めて優れたデザインの作品となっています。 |
九谷焼の一般的なイメージは「派手な焼物」と言われる事が多い。まさにその通りだと思います。三百五十年以上も前に、この石川県の地で焼物が作られたが鉄分を多く含む陶石を使っていたことからその性質上、真白な色の焼物にならず見栄えを良くする為に絵が描かれた事が九谷焼のルーツだと伝えられています。九谷焼は彩色することにより焼物に価値を見出したのです。以降、加賀百万石、前田家の豪放華麗な文化の中で、その加飾技術は磨き上げられ今日の絢爛豪華な作品の数々が生み出されました。そして明治期に輸出用の作品として贅沢に金を用い描かれた作品が現代の九谷焼の「派手」なイメージの基になっていることは間違いありません。もちろん九谷焼の中にも染付(藍と白)で描かれたシンプルな作品も多々あります。しかし最近になり感じるのは九谷焼の派手過ぎるくらいの彩色が持つデザインの強さ、近年、無駄はできるだけ省きシンプルを求めるデザインが多い中で、この九谷焼の無駄とも思えるくらいの加飾(かしょく)あえて過色(かしょく)とも言い替えることができる過度なまでのデザインには華やかな日本の文化を垣間見る事ができると思えるようになりました。JAPAN KUTANI、明治期、世界が賞賛したのは原色鮮やかで煌びやかな九谷、その華やかな色絵の文化こそ九谷焼が持つ最大の魅力だと思います。 |
九谷焼において重要な役割を担っているのが各生産工程に携わる職人たちです。素地を成形する轆轤師、絵付を施す絵付師、特に九谷焼の場合は後者の絵付師の方々が多く仕事をされています。作品に型紙を当て、大体の当りをつけるだけで同じ絵柄を何枚も何枚も描くことができる熟練した技術の持ち主たちです。そんな重要な役割である職人も近年では後継者不足であり、後継者の育成が大きな課題となっています。表舞台に出ることが少ない職人ですが、日々、新しいデザインを研究しモノヅクリに挑む姿は、鬼気迫るものがあり、時代が求める「美しさ」を常に意識する感性には誇りを感じます。鍛錬に鍛錬を重ねた職人達の技術は世界に誇れる「技」だと思います。そんな職人の姿を作品を通してお伝えすることが私の使命であり、もっと多くの方々に職人の魂が込められた作品で感動や驚きを提供していきたいと思っています。 |
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